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ROCK'N’ROLL SWINDLE〜Re-birth〜
2006.12.3 長野県県民文化会館
SET LIST
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01.LAYLA
02.変な夢〜SHOUSAND DREAMS〜
03.誘惑
04.グロリアス
05.生きてく強さ
06.春を愛する人
07.More than Love
08.cynical
09.Lock on you
10.夏音
11.恋
12.pure soul
13.ROCK'N’ROLL SWINDLE
14.彼女の"Modern…"
15.SHUTTER SPEEDSのテーマ
16.ピーク果てしなく、ソウル限りなく
17.BEAUTIFUL DREAMER
18.MIRROR（新曲）
ENCORE
19.100万回のKISS（新曲）
20.HOWEVER
21.I'm in Love
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REPORT （by 菜の花さま）
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（この色は管理人のコメントです）
前夜の天気予報では、「曇り時々雪」だったが、朝から陽射しがあり、
あまり寒くは感じない。やっぱり、晴れ男がいる？
娘とこうして、ＧＬＡＹのライブに行くのは何回目だろう。
ふたりで指を折って数えてみる。こんなひと時が幸せだったりする。
☆ ☆ ☆
会場には、早い時間に着いたせいか、周辺は思いのほか静かだ。
駐車場の一番奥に、ツアーのトラックを見つけ、なんだかほっとする。
「Ｒｅ−ｂｉｒｔｈ」のロゴとメンバーのサインが書かれている。
もうこの日が来てしまった、という気持ちがだんだん大きくなる。
予定時間より少しだけ早く開場となり、中に入る。
スモークが前の方だけ焚かれていて、ステージには白い幕。
寒さ対策で着込んできたので、マフラーを取り上着を脱ぐ。
そして、早々と腕まくりをして（笑）準備万端！
開演までの３０分は、あっという間に過ぎ、５分押し位か？
客電が、パッ、パッと二段階で落ちる。
ＳＥが始まり、途中で少し歓声が上がる場面もあったが、総じて静かに見入っている。
ツアータイトルのところと、最後に拍手。
白い幕に映し出されるメンバーの影！
あれ？やっぱりＪＩＲＯさん、映っていない？ （ですよねぇ？）
幕が落ち「ＬＡＹＬＡ」のイントロが始まる。
一階の真中よりやや後ろ、中央に近いＴＡＫＵＲＯ側の席。
通路脇なので幸いにも前の人に遮られる事なくステージが見渡せる。
メンバーと、楽器と、機材と、そして照明。視力のとても良い私は、スタンドマイクを握りしめて歌うＴＥＲＵの表情もばっちり見える。
「変な夢」「誘惑」と続く。誘惑の最後は、いつものように「いくぞー！」と、客席のあちこちを指差しＴＥＲＵ、ＪＩＲＯ、ステージの真中で、ジャンプ！
娘はもう、フルパワー全開。「グッヅのタオル、使うよ〜！」
「長野は６年ぶり。オリンピックで賑やかだった。」
？？それって８年前の「ｐｕｒｅ ｓｏｕｌ」ツアーじゃ…？
「違う違う！」と客席から合図してる人もいる。
が、ＴＥＲＵ、全く気付かず続ける。その上、
「今日は１３本目。ん？１４？…ん？？１５？？？」
メンバーの方を振り返り、
「ん…？１５？！そう、１５！！数えてない！」
もう、ＴＥＲＵさ〜ん！おもしろすぎです！
会場、一気に爆笑の渦！！
さっそくＪＩＲＯ氏のピック攻撃炸裂！
（早速ですかジロさん（笑） オリンピックは98年ですね。チケ予約でプレスの電話がパンクした…）
「今日は今までで一番、男が頑張ってる！」
「お〜！」と、男性陣の声。確かに比率は高そうだ。
「今日、長野は雪が降ったとか…。みんなの声をもっと暖めたいから」と、「グロリアス」
「生きてく強さ」ＪＩＲＯステージ中央で少年みたいにぴょんぴょん。
ＨＩＳＡＳＨＩ、ＴＡＫＵＲＯも、ぎりぎりまで前に出てくる。
暗転の間があって「春を愛する人」へ。
ＴＥＲＵ「みんなＵ２知ってるよね。この間ライブに行ってきた。」
「すごかった。いっぱいパワーをもらってきた。
そのあと、ライブがやりたくてやりたくて…。今日がその一本目！」
「イエーイ！」と客席、盛大なレスポンス。
「Ｕ２から貰った分と俺たちの分と両方ぶつけていくので」と、
「Ｍｏｒｅ ｔｈａｎ Ｌｏｖｅ」「Ｃｙｎｉｃａｌ」へ。
「Ｃｙｎｉｃａｌ」では、１番のサビから歌わされる。（笑）
娘としっかり予習したのに…あれ〜！ついていかれない…（汗）
難しいよ〜。後で聞いたら、彼女はバッチリ歌えたそうな。
う〜ん、若さにはかなわない。
「Ｌｏｃｋ ｏｎ ｙｏｕ」
ＴＥＲＵのタンバリンに合わせてリズムを刻む。
特徴のある途中のリズムがライブで映える。
全身で感じて乗っていく。私も、もう汗だく！。
娘が使っているタオルを奪い取る。（笑）
ＴＥＲＵ「長野も夏が短いんだよね。」
「俺たちの育った函館も、ほんとに暑いのは夏休みの間の何日かだけ。」
氷室さんとのライブの事、アルバムが出来た事、夢人島ライブの話が続き、「夏音」へ。
曲の構成に合わせて、寒色と暖色を使い分けた照明が、美しい。
次の「恋」に入る前に、ＴＥＲＵ、スキャットで歌い始める。
何のメロディーかわからないが、ＴＡＫＵＲＯのギター１本で支えられたやわらかい声が、ストレートに心に届く。
途中に、「軌跡の果て」のイントロのようなメロディーが…。
一瞬、セットリスト変えてきたのかと、娘と顔を見合わせる。
やがて、ＴＡＫＵＲＯのギターは、「恋」のイントロへと移る。
そして「ｐｕｒｅ ｓｏｕｌ」ＴＥＲＵの声、胸に迫ってくる。
終わってからの客席、暗転の間も一瞬余韻が残る。
「今、俺たちはＲｅ−ｂｉｒｔｈということでツアーをやってるんだけど
２月にも５本しかないライブをやって、それまでの間いろいろあって…。
前へ進めない時があった。」と、ＴＥＲＵ。
「メンバーとほんとにいろんな話をして、けんかした時もあって…。
朝まで声が掛けられなくて、電話で、ごめん、って言った時もあった。」
「でも、またこうしてみんなの前で歌う事ができて…。
ほんとに良かったと思う。」
「みんなの中にもいろんな事があって前に進めない人もいると思うけど。
いじめとか、その事で命を落としてしまう人までいて。
どんな世の中になってしまうんだろうと思う事もあって…。」
（もう少し続いてたのですが…）
「俺たちが苦しかった時、前へ進めなかった時、背中を押してくれた曲」
みんなもこの曲で前に進んで欲しい、というような内容の後、ＴＥＲＵ、タイトルコール。
「ＲＯＣＫ’Ｎ’ＲＯＬＬ ＳＷＩＮＤＬＥ！」
間髪をおかず、ＨＩＳＡＳＨＩの力強いギターリフが始まる。
わずかな暗転の間をおき、ＴＥＲＵ、例のポーズで、
「彼女の“Ｍｏｄｅｒｎ…”」のコールをしようとする。が、
さっきのＭＣがしっとりしたものだったからか、客席、一瞬ぴたっと、静かになってしまう。
（静かな中でやったらどんな感じなんだろう…と想像）
ＴＥＲＵ、マイクを持った方の手で、客を煽る。
すぐに歓声に包まれて、ポーズを決めなおすＴＥＲＵ。
激しく動き回るメンバー。ツインギターのところでＴＡＫＵＲＯがＨＩＳＡＳＨＩのところに行き、はじめは背中合わせで、そして、向かい合って弾いてる。
大きな会場で遠い席だと、スクリーンの映像を見ることが多いけれど、今日は、すべて自分の意志で彼らの動きを追うことが出来る。
それが、たまらなく嬉しい。
そして、ＪＩＲＯファンお待ちかねの
「ＳＨＵＴＴＥＲ ＳＰＥＥＤＳのテーマ」
ＪＩＲＯ、これでもか！っていうくらいにベースをかき鳴らして、中央のマイクへ来てシャウトし、すぐイントロ。
ノースリの両腕が眩しい。
メインボーカルをＴＥＲＵにバトンタッチしてからも、ずっーとぴょんぴょんしてるし、動き回るし、首振りすごいし。
果ては、ＴＥＲＵの前のモニターに乗って、ジャンプ！
最後は無事に、ベースをキャッチ！
エンディングの音が残る中、そのまま「ピーク果てしなくソウル限りなく」へ続く。
ＴＥＲＵ、Ａメロの終わりでちょっとだけ歌詞があやふやになる。
間奏の間にＴＡＫＵＲＯの方に行き、顔を見合わせて、「やっちゃった？」っていう感じ。
こういうところ好きなんですけど。（笑）
でも、すぐに立ち直り、後は完璧。
「ＷｏｗＷｏｗ〜」のところでは男性陣、力強い声！
でも、夢中な観客の中にはＴＥＲＵの「男〜！」っていうコールが
聞こえない人もいるらしく、女性の声も混じる。
ＴＥＲＵ「聞いてないし！」と苦笑しながら、もう一回「男〜！」
男性陣、頑張って〜！しかし、まだわずか女性の声も？
ＴＥＲＵ「やっぱ聞いてないし！」
もう、しょうがないなあ、わかったわかった、っていう感じで
「おんなのこ！」
ＴＥＲＵさん、ごめんなさ〜い！
そして、ＭＣの後、（アルバムの事だったと思うんだけど…。
娘も私もすっかり記憶がとんでる。スミマセン）
本編最後の曲「ＭＩＲＲＯＲ」
イントロのＨＩＳＡＳＨＩのギター、他の楽器が出してる和音と違う、
不協和音を弾いている？
その音の重なりはＧＬＡＹの曲では今までに聴いたことのない感じ。
ライブで初めて新曲を聴くっていうの、いいよなあ。
本編が終了し、メンバーが引き上げた後、あちこちから起こった
「アンコール！」の声は、小さい会場だけあって、すぐにそろう。
途切れることのない「アンコール」の合唱の中、メンバーが再び登場する。
きれいに折りたたんだバスタオルを最前の人に手渡すＴＥＲＵ。
客席からは、「エ〜！いいなー。」というような反応。
ＴＥＲＵのＭＣで妊婦さんだとわかり、納得と応援の拍手。
ＪＩＲＯ、ドラムセットの台に乗り、客席に向かいカメラを構える。
フラッシュが光らなかったのか？指で「もう一回」の合図。
今度はフラッシュも光り、バッチリ撮れたらしく、ＯＫ！
ＴＥＲＵ、新曲についてのＭＣの後、
「今、みんなに俺達の気持ちを伝えたい。こんな今だからこそ。
愛情とかって言うと、恥ずかしいとか、そんなのわかってるよ、っていう人もいると思うんだけど…。」
「今日ここで感じた愛を家に帰って家族とか身近な人達に伝えてください。
まわりの人から少しずつ変えていって。」
「みんなのスカスカの心に、たっぷりの愛を注ぎたいと思います。」
アンコール１曲目「百万回のＫＩＳＳ」
イントロのフレーズを、ＨＩＳＡＳＨＩとＴＡＫＵＲＯがユニゾンで
弾いている。ＴＡＫＵＲＯはアコギ。
ＨＩＳＡＳＨＩの音との重なりがいい感じ。
こういう音、私は好き。
「みんなに愛をもっと伝えたいから」と、始まった
「ＨＯＷＥＶＥＲ」
この歌に出会って、もう１０年…。娘もすっかり成長した…。
ＴＥＲＵの声、高音も力強く、どこまでも伸びていく。
客席もじっと聴き入っている。
いつのまにか、私は我を忘れ音楽の中に吸い込まれていた。
やがて演奏が終わり、会場全体が水を打ったように静まり返る。
その静寂は、スポットライトにＴＥＲＵの姿が浮かぶまで、ずうっと
続いた。
「こういうふうにみんなが黙るっていうの、前半にも一回あったんだ」
と、ＴＥＲＵ。（のほほさん、島根のことですね） （でしたっけ？汗）
「ほんとにみんなに気持ちを伝えられたんだなって思う。」
会場全体が同じ感動ですっぽりと包まれて、一つになった瞬間だった。
私にとって、ベストの「ＨＯＷＥＶＥＲ」になった。
メンバー全員ＭＣ。
ＴＯＳＨＩ「始まる前にちょっと外に出たんだけど…寒かった。
外は寒いけどこの中は常夏だよ。みんなほんとすごいよ。
特に男性が盛り上がってて嬉しい。」
「長野はプライベートでもよく来る。善光寺とか…。
それから、戸隠ってあるでしょ。そこの伝説で、戸を隠したから、戸隠って言うんだって。
それで、その戸は僕の故郷の宮崎から飛んできたんだって。
だから、長野は僕の第二の故郷です。」
ＴＯＳＨＩさん、嬉しいな…。
せいさん「僕も長野はプライベートで家族とかとよく来ます。岐阜でも言ったけど…。」
（って、せいさん、すっかりメンバーに毒されてなあい？）
「ショッピングモールとかあるでしょ、軽井沢の方に。」
ＪＩＲＯ「いまどき、諸君なんて言わないよねー。」
と、開口一番突っ込みが…。
（ＴＥＲＵが言ったらしいが、覚えてない。汗）
「今日あさま号で来たんだけど、景色が見たくてずっと窓際に座ってたんだよね。
でもさ、軽井沢過ぎたあたりからトンネルばっかりで…。(確かに！)
で、もうオープンしてるスキー場があって、１１月１日オープン！
俺達のツアーと一緒じゃん！誰！冬にツアー組んだの！！」
と、メンバーの方を見る。
「今度長野にも来ようかな、スノボ。見かけたら来てもいいけど、みんな絶対俺について来れないから。」
と、自信満々。
ぜひぜひおいでくださいな。北海道よりはずいぶん近いですぞー！
次のＨＩＳＡＳＨＩの時だけ赤いスポットライト。
ギターを弾きながらマイクのところに来て、ギターを弾き終わると照明が白に。
「イメージキャラクターは、スノーレッツ。」
（スノーレッツなんてみんな忘れてるよ、と思ったら、このレポいただいた翌日にスノーレッツの紙袋を持ってる人に逢いました）
（おやつは、か、御飯は、か、そういう類の言葉の後）
「かんてんぱぱ！」
この人のキャラって、不思議。思わず笑顔になってしまう。
「Ｕ２のライブの演出で、やってみたいのがあって。携帯で電源入れて、
会場をツリーみたいにするやつ。
一足早くクリスマスみたいに。みんな携帯出して！」って、いきなり！
客席みんな、ゴソゴソとやっている。
私も、すっかりバックの奥にしまってあった携帯をやっと探り当て、取り出すと、
「あれ？そんなに大変だった？」って、ＨＩＳＡＳＨＩさ〜ん！
会場が携帯の灯りで埋まる。
ステージから見たらもっと綺麗だろうな…。
ＨＩＳＡＳＨＩギターを弾きながらご満悦の様子。
「俺、携帯出したらすぐに電池切れ！充電はこまめに！」だって。
「ふっ」とマイクに息を吹きかけると、照明が消える。
ＴＡＫＵＲＯ「長野は６年ぶり。ずいぶん待たせちゃったけど、今度はそんなに間を空けずに来るから。」
「ちょっと相談があるんだけどいいかな。
夏、桑田さんに誘ってもらって夢人島フェスに出た時、一番優しくて親切にしてくれた原さんが、１１日に誕生日を迎えるんで…。
メッセージビデオ撮りたいんだけど、協力してくれる？」
客席、いやな訳がない。驚きと喜びの歓声。
「始めはリハやってる感じでステージだけ撮って。
そのあと、みんながハッピーバースデー歌ってる方を撮って。こんなにたくさんお祝いしてる人達がいます！っていう感じで。」
「じゃあ、一回練習。その間にビデオ用意して。」と、リーダーらしく（笑）てきぱきと指示を出す。
「俺、こんな格好だよ！」手を上げて衣装のことを言うＨＩＳＡＳＨＩ。
「俺も！」と、ＪＩＲＯも手を上げる。
ふたりして手を上げてる姿がなんとも言えず、かわいいというか…。
「いつもそんな格好してると思ってるから」大丈夫だよとリーダー。
「最後に、はらぼー！って叫んで。自信のある人は物まねで！」
一回、歌の練習をした後、すぐ本番。
メンバーがステージの中央に集まる。が、ＴＥＲＵが変な格好をする。
客席がわいてしまい、リーダー、人差し指を立て、「シ〜！」
リーダーが真面目に原さんにメッセージを言っている間も、じろさんは頷いているが、ＨＩＳＡ、客席に向かって、ピース!
それでも、息を殺して待っている客席。
メッセージが終わり、くるりとビデオカメラがこちらを向く。
ＴＥＲＵの合図で盛大なハッピーバースデーの歌。
そして、「はらぼ〜！」 ばっちり揃いました。
原さんに伝わるといいなあ。メンバーのお祝いと感謝の気持ち。
「ほんとに今度はこんなに間を空けずに、ここでちゃんと言うけど、必ず来るから。」
こんなふうにリーダーが言うってことは、次のツアー、決まった？
「今日、俺達に預けた愛を、下ろしに来て。」
って、リーダー！愛は貯金か〜い！！
下ろしに来ますとも！今日預けた愛を。必ずや、きっと！
そして、とうとう楽しい時間は終わりに近づく。
精いっぱいの笑顔と、精いっぱいの声と手拍子で、メンバーとステージを見つめて「Ｉ’ｍ ｉｎ Ｌｏｖｅ」を歌った。
「また、すぐ来るから。
その時はまた、みんなにたくさんの愛を届けに来るから。
その時までみんなも、自分でも強く生きていて。
またここに戻ってくるから。」
という言葉の後、ＴＥＲＵの投げたペットボトル、二階席まで「びゅ〜ん！」と届く。
「行ってきます！」と、メンバーはステージを去っていった。
じろさん、最後までステージに残り、ピックを投げ、手を振っていた。
青年がひとり、メンバーの去った後のステージに向かって大きな声で
「ありがとうございました！」
と、一礼して会場を後にしていった。
なんだかとても清々しい。
しばらくは、席を立てずにいた私達も、その声に促されるようにして、出口へと向かった。
☆ ☆ ☆
余韻の中を漂うようにして外へ出ると、街灯の下には予報どおりに、
わずかな雪の粒が、ちらちらと光っては舞っている。
娘と寄り添うようにして駅への道を歩く。
もう、すっかり信州は、冬の佇まい。
「Ｗｉｎｔｅｒ,ａｇａｉｎ」の似合う季節です…。
（完）
ＰＳ．記憶が曖昧であったり、思い込みや間違いなど多々あるかと
思います。ご容赦ください。 菜の花
超大作！
ワタクシのレポートよりもよっぽどしっかり覚えてらっしゃる。
「Re-birth」と言っても、人柄は変わってないですね。
（もっと昔のライブでは怖かったみたいですけど）
宮崎や鹿児島では、まだまだ暖かかったのに…もう本当に冬になったんですね。
携帯演出、警備の人は焦ったでしょうね。いつも「電源を切って」と言っているのに…
原由子さんへのビデオレター収録もあり、なかなかレアな長野公演。
雰囲気伝わってきました。
改めて、ありがとうございました＞菜の花さん。
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