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ARENA TOUR 2009 THE GREAT VACATION
2009.12.24 きたえーる
SET LIST
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01.BLACK EYES SHE HAD
02.absolute"ZERO"
03.VERB
04.FAME IS DEAD
05.1988
06.ごらん、世界は苦しみに満ちているよ。
07.SPECIAL THANKS
08.RainbirD
09.RAIN
10.NO ESCAPE
11.AMERICAN INNOVATION
12.VIVA VIVA VIVA
13.出逢ってしまった2人
14.Winter, again
15.春を愛する人
16.とまどい
17.I am xxx
18.Synchronicity
19.HIGHCOMMUNICATIONS
20.THE BIRTHDAY GIRL
21.彼女の"Modern…"
22.GREAT VACATION
ENCORE
23.Apologize（新曲）
24.Happy X'mas（カヴァー曲）
25.LET ME BE
（25.5 HOWEVER）
26.I'm in Love
やっぱり１曲目は交互ということのようです
いろいろありましたが、奇蹟を実感しました
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REPORT
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 12月24日、クリスマス・イブ。
札幌公演２日目、前日に引き続きクリスマス仕様のライブになるだろうな。
ひょっとすると、銀テープもクリスマス仕様かも。
そのくらいの認識で会場に向かった。
まさか、こんな歴史的なライブになろうとは、この時点では予想だにできなかった。
きたえーるは地下鉄駅に直結しているので、外に出なくても入ることができる。
でも、トラックとか見ようかなと思い立って、あえて外から会場入り。
夕方になって強まった雪の中、トラックの回りはひっそりとしていた。
開演はやや遅れ気味。
SEの中、円盤からメンバー登場。
何回か見てわかったのは、HISASHI以外は動かずに「直立不動」でいること。
ほんと、HISASHIって常にくるくるぴょんぴょんしてるなあ。
１曲目、HISASHIのギターソロから。すなわち「BLACK EYES～」からということで、やっぱり１曲目は交互になったようだ。
その時は特段、普段と違った印象はなかった。後から思い出すと、サビ前のあたりでTERUの声がやや苦しそうだったかもと思うが、後になればどうとでも言えるものだ。
２曲目の「absolute "ZERO"」で、TERUの不調がはっきりと看てとれた。
声を伸ばすところがかすれ気味になる。高音も不安定。TERU自身が首をかしげながら歌っている様子。
今、曲を聴きながらレポを書いていて思ったのは、ここからのTERUは「攻めることを忘れたまま、歳を取るのは俺は嫌だ」という歌詞そのままだったということだ。
３曲目、「VERB」。前奏はいつものようにオイオイと拳をあげる。
TERUの声、かなりやばい。息も絶え絶えで、このまま歌い続けるのはムリに見えた。
それでも「生まれてきたわけじゃない」と叫ぶが、声が全然出てない。機材の故障？と思った人もいたようだ。
そして、ずいぶん長い暗転。
スタッフ数人が来て、TERUと話している。最悪の場合、中断もあるのかなと思った。
でも、ライトがついてTERUが歩いてきた。力無い歩み。
「声が全然でない。リハーサルでは絶好調だったんだけどね」
「GLAYを結成して22年、ステージ上でこんなにヤバイと思ったことは初めてです」
「ひょっとすると歌えなくなるかもしれない。みんなの力を貸して下さい」
TERUは絶対弱音を吐かない人だということを知っている。「GLAY史上最大の危機」という言葉が頭をよぎる。
なんとしてでも支えてあげなきゃ、との思いで叫ぶ。
「FAME IS DEAD」といつもと同じ曲紹介、でも気弱。
そのかわり、ジロさんの「FAME！」という叫びも、TAKUROのハモリも、いつもより力強い。
サビの高音部分、なんとか歌いきった。TERU MEブログを読むと、もう回復してたと書いてるが、聴いていると、まだちょっと苦しそうだった。
間奏の時、上手花道でTAKUROが「北海道！おまえらの声を聞かせてくれ！」と叫ぶ。これっていつもあったっけ？TERUの代わり？
最後、TAKUROとJIROが向かい合って弾く部分、いつもなら２人とも笑いながら音を歪ませたりしているが、この日はすんなり終わる。やっぱりふざけてる余裕は無いようだ。
それから数曲、TERUの調子はあまり変わらず、苦しそうな感じはぬぐえない。水を何度も飲んでいたし。
２回目のMCで何を言ったかあまり覚えてないが、その前も長い暗転で、TERUがスタッフに何かを頼んでいる様子だった。
そして、メンバーも客席も一番緊張したと思うのは、９曲目「RAIN」ではないだろうか。
途中の高音を乗り切れるのか。
でも、無事に歌いきった。いや、それどころかいつもより声が出ていたかも。
ちなみに、歌っている途中、TERUはゼリー飲料を口に含み、容器を床に放り投げた。ノドの潤滑をよくするためだろうか。
３回目のMC。
「歌の神様が、みんなの声に応えてくれました。もう大丈夫です」
「ここからは暴れていくぜ～」
TERU MEブログによると、このMC前にTAKUROから「みんなに安心させてあげたら？」と言われたそうだ。「この一言で、俺もやっと落ち着けたんじゃないかな？」とTERUが書いている。
確かに、それ以降は、ちょっと音程が不安定なところがあると感じた程度で、普通の声に戻っていた。
TERUも回復したので、これ以降は楽しい話を書くことにしよう。
いつもに増して記憶しているつもりだったのに、今ではほとんど記憶に残っていないのが悔やまれる。
「VIVA～」の間奏、昨日につづいてスタッフが扮したサンタ３人が登場。
今回は、最初にTERUが出てくる円盤（リフトで上がる）から登場。
TERUいわく「あれ上げるの１回100万するからね！あはは、そんなわけない」とのこと。
ところで、このサンタたち、歌詞が書かれたフリップを持っていたが、向かって右端の人のフリップが逆に。そのため、逆に持っていたスタッフ（ダイちゃん）はTERUにステージ上に呼び出されるはめに。
TE：…逆さまになってたのが残念だったね。
JI：ダイちゃんは存在自体が残念だからね！
TE：ダイちゃん、こっち来なさい！…なんでサンタに選ばれたかわかる？
D：え、風貌ですかね？
TE：サンタ役ができる人柄だよ（笑）
でも、その後に「３人で300㎏超えるといわれる」とTERUが言っていたので、たぶん体格が選択の基準かと（苦笑）
「THE BIRTHDAY GIRL」の銀テープは普通だった。
そう、10月生まれ！の時、ジロさんは逆ピースしてたな。
本編が終わり、帰っていくメンバー。
TAKUROがTERUの肩をポンと叩いて去っていった。
アンコール、TERUが真っ先に駆け込んできた。
HISASHIはまだカーディガンを着ていないまま登場。
アンコール１曲目、いつもなら「支えてくれたみんなに」というMCだが、今日は「この会場にいる人のためだけに歌います」と言って、新曲「Apologize」へ。
そのまま「Happy X'mas」へ。
昨日に引き続き、ライブとは関係ない考えが頭を巡る。
日本には宗教を信じる人が少ない。（縁起を担ぐ程度の信仰は除く）→でも、何かを信じるということは大切なことだろう。→信じるためには、そのことに疑いを持たない強い精神が必要だ。→俺にはムリか…GLAYは強いよね。
「LET ME BE」
TERUとセイさんが弾いてる時、いつものTAKUROは自分のアコギで弾いてるのに、この日はうつむいてTERUの歌を聴いてる感じだった。途中からはいつもどおり弾いていたが。
途中で伴奏だけになる時、「RAIN」と同じように、後ろを向いてゼリー飲料を口に含むTERU。そのおかげか、声は普段にも増して出ていた。
バンドサウンドになった後のシャウトで「愛の歌、届けに行くよ」じゃなく「愛の歌、届けにくるよ」になっていたのは、北海道だからこそ？
「LET ME BE」に限らず、この日のバラードはTERUの気持ちがストレートに出ていた。
声が出なくなった時の必死さ、声が出ることの喜び、そういう思いが混ざり合って、直接胸に突き刺さる感じ。それは聴く側のアンテナも研ぎ澄まされていたからだと思う。
アンコールのMC、いつも長いけど今日はさらに長そう。
TERUがTOSHIにマイクを渡す前に「今日は短く！」と言った後に小声で「いっぱい話して良いからね」と言ったのが笑えた。
TOSHI
・札幌最高です！
・今日は奇蹟ということがあるんだと実感できた。
・メンバー１人ずつの思い出を語るコーナー、今日はHISASHI君。
・HISASHI君とはいつも飲んでる思い出ばっかり。テキーラ飲んでだり（HISASHI笑）
・あとは楽屋とかでいつも遊んでる。緊張してる時とか、HISASHI君のところに行くとおもちゃがいっぱいあって、リラックスできる。
・以前、僕のソロアルバムでHISASHI君にギターを弾いてもらったんだけど、彼がギターを弾くとどんな曲もGLAYになる。それだけ存在感がある人。
・これからもおもちゃ箱をひっくり返したような人でいてほしいです。
（TERU「今日はきれいにまとめたね（笑）」）
SEI
・今日はホントに感動しました。
・LET ME BEに泣きそうになった、相変わらず涙が出なかったんですけど（苦笑）
・昨日はこういう感動話でMC終わったんですが、やっぱりそれでは許されないようなので…GLAYメンバーの物まねをしたいと思います。
（セイさん、自らヴァンヘイレンの「JUMP!」を弾く。HISASHI爆笑）
・ジングルは自分で弾いてみました（笑）
（TERUが誰のマネがいいか、客席に挙手させる）
・じゃあ、一番多かったJIRO君を。小悪魔のような彼が照れ笑いをした時の顔。
（口を大きく開けて頷く感じ）
・あ、JIRO君、目が笑ってなかった（汗）
・では、次に多かったHISASHI君のまね。リハーサルで壁にセットリストが貼り出されるんですが、それを見ているHISASHI君、みんなに「これどう？」と聞かれた時の反応。
（首を傾げて、手で首をかきながら「いいんじゃない？」）
（すかさずTERU「よくやる！」と絶賛。HISASHIも爆笑）
JIRO
・今日はTERUの声、出るようになってよかった。
・TERUの声が出ないって弱音を聞いたのは２回目。去年の幕張12/30のインフルエンザ、そして今日。
・でも、そんな状態でも絶対に守りに入らず、叫ぶTERUに男を感じたね！やっぱりこいつはただ者じゃないなあと。
（TERUに腕を差し出して握手を求める。TERUとJIRO、固い握手）
・まあ、そんなTERUさんですが、今日のツッコミどころは、「Apologize」の時、「この会場にいる人たちのために歌います」とか言ってたけど、新曲って言わなかったよね。
（TERU「俺も言った後に「新曲って言うの忘れた！」って思ってた（苦笑））
・それと、サンタの正体をばらしちゃだめだよ！ピュアな仔猫ちゃんは信じてるんだからさ！ダイちゃん公開処刑みたくなってた（笑）
（つうか、「ダイちゃんは存在自体が残念」って言ってたの、どこの誰？）
（TERU「JIROありがとう」）
HISASHI
・クリスマスイブ特別企画！質問コーナー番外編！
（ジングル）
Q：昨日は何をしていましたか？
A：スタッフ全員、総勢１５０人ぐらいで打ち上げをしてました。で、出し物でイントロクイズをやったんだけど、俺が昔好きだった曲のイントロクイズ、誰もわからなくて。イントロどころか最後まで流れても誰もわからなかった。
（TERU「俺もわからなかったです」）
Q：北海道の好きなところを３つ挙げて下さい。
A：んー（昨日と同じじゃん、という困った顔）まずでっかいところ！（昨日と同じというツッコミの声）それと、緯度経度。地球におけるね。あとはやっぱ形でしょ…次
 北海道
面積 77,981.87km2（島としての面積）
位置
東端:145度49分17秒（納沙布岬）
西端:東経139度20分16秒（渡島大島西端）
南端:北緯41度20分58秒（渡島小島南端）
北端:北緯45度31分22秒（宗谷岬）
（北端・東端は北方領土を除く） |
Q：海に向かってなんて叫びますか？
A：（は？という顔）（TERUが「みんな海ね！」と言って客席が波を作ったりする）うざいから！それやめて………
水！（シーン）（セイさんの物まねのように首をかきながら）次ぃ！
Q：今年の流行語は？
A：（両腕を前に突き出して手を振りながら）俺やってないから！やってるように見えるけど！ホントやってないから！やったらやったって言うから！
（これって…あれのこと？お塩先生とか？）
Q：HISASHIさんの右ポケットには何が入っていますか？
A：（ニコニコしながらロングカーディガンのポケットを漁る）あ、とくさん！とくさんが入ってました！
（携帯ストラップ？よく見えず）
（TERU「とくさんについて詳しくはGLAY MOBILEで（笑）」 モバによると「徳島にある居酒屋の店長のキャラグッズ」らしい。で、結局どこが番外編だったのか？）
TAKURO
・今日は冒頭、TERUの調子がよくなかったんですが、俺はそんなに心配してなかったです。彼なら絶対何とかするだろうし、みんなが何とかしてくれるだろうし。何とかならなくても、それはそれでありかなと。そんな気持ちでした。
・15周年はライブをたくさんやらせてもらって、楽しい１年でした。来年は１０枚目のオリジナルアルバムのために、創作活動に入りますが、これだけ楽しいライブをやると地下活動に入るのが勿体ないね。
・ところで、今日はクリスマスイブですが、カップルで来てる人いる？この後はどうするんですか！こんな愛情たっぷりの曲を聴いた後…いやらしいっ！！
・北海道にはここ３年ほど、このクリスマス時期にライブをしていますが、４年目もあるのかな？今日来たカップルはそれまで別れるなよ！
TERU
・「今日はみんなに心配を掛けたお詫びに」とTERUがアカペラで「HOWEVER」を歌う。
「絶え間なく注ぐ愛の名を～」とサビから始まった歌、途中から他のメンバーによる演奏が入る。
みんながリズムを取り、アイコンタクトをしながら伴奏が始まる様は、まさにGLAYの絆そのもの。
・いつもいい歌を歌おうと、いろいろ気を遣ってきたけど、今日みたいな事があるんだなあ。もっともっとストイックに生きて行かなきゃいけないなと思いました。
最後は「I'm in Love」。
TERUの生声カウントはいつもどおり。前奏の最後にTERUがいつも叫ぶ前に演奏が一瞬止まるが、そこでセイさんが「ジングルベル」をピアニカで奏でる。
演奏中、JIROの顔が涙に耐えているようだった。
最後、TAKUROはながながと頭を下げ、そして例のポーズをして去った。
アンコールの声が止まず、「公演終了」のアナウンスが流れても、ずっと鳴り響いていた。
２度とはない（あったら困るよね）貴重なライブ。
この場にいることができたことを、本当に感謝している。
歴史家が歴史の動いた瞬間を目撃するような一夜だった。
（はみだし）
・TERUがだいぶ復活してきた頃、上手花道から帰ってくるTERUの横にTAKUROが。TERUは上手スタンドを見ながら後に歩いてくる感じでTAKUROに気付かず衝突。TAKUROにのしかかる感じで倒れ込んだTERU、TAKUROと笑いあいながら歌っていた。
・アンコール終了後、去っていくジロさんがセイさんのやった物まね顔で笑ってた。
・そういえば、VIVAの後のJIRO、今日はステージにそのままいました。
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