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HIGHCOMMUNICATIONS TOUR 2011-2012
"RED MOON ＆ SILVER SUN"
2012.3.25 福岡サンパレス
SET LIST
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01.My Private "Jealousy"
02.More than Love
03.everKrack
04.MERMAID
05.ASHES-1969-
06.キリノナカ
07.風にひとり
08.月に祈る
09.Apologize
10.つづれ織り〜So far and yet so close〜
11.MIRROR
12.MAD BREAKER
13.嫉妬
14.FAME IS DEAD
15.Ruby's Blanket
16.laotour〜震える拳が掴むもの〜
17.生きてく強さ
ENCORE
18.coyote,colored darkness
19.SHUTTER SPEEDSのテーマ
20.HIGHCOMMUNICATIONS
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REPORT
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九州は日の入りが遅いですね。
TA：春のグレイちゃん祭り
TE：最高の夜にするぜ〜!! =イエイ=
HI：３だけ数字
JI：さあ、昨日のライブのもり上りを越えられるか!!
キミたちヨロシクー。
福岡２日目。今日もカレンダーに逆行する気温。
最近、いろいろあって精神的に不安定な日々。チケットを譲ってもらった人や一緒にライブを見る相方には本当に申し訳ないと思いつつ、なんとなくどんよりしたまま席に着いた。
いつものSEが流れて「My Private "Jealousy"」からライブが始まった。
…が、どうもTERUの様子がおかしい。高音に伸びがないというか苦しそうに歌っている。気のせいか？いや…
曲が終わると、暗闇の中でスタッフがTERUに何か話しているのがわかった。
２曲目「More than Love」は何とか歌って最初のMC。
「いまちょっと心配させたでしょ。俺もびっくりした」
と、声が出なくなったことを語る。気がついてなかった観客からざわめき。
スタッフの助言で、無駄な力を抜いて歌ってみたらうまくいったらしい。「熱く行きたいと思います！MERMAID！」
マーメイドのエンディングはHISASHIとJIROの向かい合い。久しぶりに見たなあと思って、レポートを書く際にセットリストを見たら、後半戦であたったのは初めてだったみたいだ。（前回は12月の横須賀で見た）
復活したと思った声は、やはり不調。「ASHES」では後半を客席に委ねてなんとか終了。
曲の後、MCの第一声が「どっぷり疲れてるよ」。
「ボロボロになっても頑張るぜ！」
「今日はみんなに助けられるつもりでやります」
「キリノナカ」「風にひとり」「月に祈る」と、テンポの早い３曲を終えてからMC。
福岡の街は田家さんの「夢の地平」に書かれているとおり、当時のイベンター担当者と二人三脚で成功への道を駆け上ったところということで、そういう思いを込めて語る。
18年たっても福岡のステージに立てることに「メンバー全員の感謝を込めて」贈られたのは「Apologize」だった。
バラードを何とか歌い終えたが「MAD BREAKER」は、かなり喉を酷使している印象だった。
「もっともっと福岡の愛が欲しい！」と叫ぶTERU。「FAME〜」の中盤、TAKUROは「俺たちはもっと飛ばしていくぜ！」とTERUの力を信じているかのように叫んだ。
「後悔したくないから思いっきり思いっきり、喉が壊れてもいいから叫びます」
今日という日は１日しかない。その１日に悔いを残さないためこの身を犠牲にしても、と宣言するTERU。
これは詩文じゃなく、現実に起こっていることなんだ。
TERUから投げられたボールを正面から受け止めて、投げ返す決意をした。
「みんなを笑顔にしたい。それだけなんだ」と言って、金テープとともに歌いきった「Ruby's Blanket」。
そして、なぜか今日からセットリストに加わった「ロートル」。
年老いたボクサーが最後の試合に立ち向かうという歌詞は、まさしくこの日のTERUを象徴しているかのようだった。
運命の女神は、ときどき偶然の産物をプレゼントしてくれる。
少々過酷なプレゼントではあるが…
涙を隠そうとせず「ありがとう」とお礼を言うTERU。
「この涙は悔し涙じゃなくて嬉し涙です」
GLAYというバンドは、メンバーとファンとの運命共同体であることを、ここにいる人みんなが実感している。
深々とお辞儀をして、タオルで汗と涙を拭くTERUに、客席から励ましの手拍子。それに加わるTAKURO。
東北で「俺たちのファンはこんなに暖かいんだ」ということを伝えるために、「生きてく強さ」をみんなで歌う。
「カモン！JIRO！」
いつもは客席に向かって弾くJIRO、今日はTERUに向かってベースを弾いていた。
アンコールの客席リクエスト、おそらく一番人気は「都忘れ」だったと思う。
だが、TERUのコンディション的に無理とスタッフが判断したのか、１曲目はコヨーテ。
袖にいるスタッフがステージ上のスタッフに伝えに行く姿が見えた。
それにしても、最後には「全部！全部！」とリクエストする観客。君たちは鬼か？？
メンバー全員のMCでは、まずTOSHIがいつもの「福岡最高！GLAY最高！俺もSEIちゃんも最高！」に続いて「みんなメチャクチャ最高！」という一言が加わった。
「あんまりしゃべるとボロが出る」といいながら、ドラムソロを披露する。もちろんこれは、TERUに休息の時間を与える心配りでもあるだろう。
他のメンバーはいったんステージ袖に移動。
終わった後、「俺のためにありがとう」と感謝の言葉を述べたTERUだった。
SEIさんのMCでは「四国が１番と思っていたけど、今日はしょうがない。福岡大好きです」。
その後は昨日と同じご当地名産品ネタ。
自分も含めて、連続参加の観客も多いためか、客席からの微妙な雰囲気を感じたSEI、
「毎回同じことを繰り返す！抜群の安定感！リーダーに教わったことです」
とTAKUROに話を振る。しかしリーダーまたしてもギターの練習中。（これも昨日と同じ？）
「ちゃんと聞いてよ」「俺をいじるな」とコントみたいな会話。
最後に「本当にあにゃ…ありがとうございました」と噛んでしまった。
ジロさんのMCはもちろん愛のこもったTERUいじり。
「TERUさんの涙は豚が主役の映画ベイブを見て以来ですね(笑)」
ずいぶんと古いネタを持ち出す。
「長居スタジアムで待ってるので、次に会う時まで楽しい人生を」
あまり言わないようなことを言うので、意外な顔をする観客に「いや、これは本当だよ」と諭すジロさん。
病気がちな人からのファンレターを読んだらしく、
「そういえば俺もツアー中に長い風邪をひいてなかなか治らなかった」
「健康で過ごすのが一番。笑顔の多い楽しい人生を送っていきましょう」
いろんな意味で沁みるMCだった。
HISASHIは安定の「悲しいとき！」
・明太子が辛くなかったとき！
・ラーメンを茹ですぎたとき！
・中洲の案内所でマネージャーを見たとき！（案内所って意味わかります？（逃））
・そのマネージャーの携帯（以下略）
・MCとはいえ、SEIさんが九州に魂を売ったとき！
・キャナルシティ―とき！（叫び）
最後は涙を拭く真似が加わった。
ここでTERUがネタ晴らし。
「最近、本物を見て（本物と）違う！と思ったらしいです。最後に叫んだのも練習したんだと思います」
バラすな！というそぶりでジャンプするHISASHI。腹がちらっと見えた。
TAKUROは「ここには魔物が棲んでいる」と笑いながら話す。
「魔物にパクっと食われちゃった人、食われなかった人…ステージ上にはいろいろいるみたいです」
そして「皆さんへのお礼」として、「バンドと客席の思いが一体化したとき、忘れられない一夜になる」的な語ったあと、
「こんなに素晴らしい人たちと過ごしていることを、これまでに会った人全員に自慢したいぐらいですね」
という、誇らしくなる言葉。
「今日のパワーを胸に秘めて、人吉、東北、武道館と走り抜けたい」と宣言して、
「もし、この夏の予定がまだという方は、ぜひHOTEL GLAYにお越しください。支配人が責任を持って皆さんをおもてなしします」
しめくくりはTERU。
「みんなに泣かせられるとは思わなかった」と照れながら
「今日ほどみんなが支えてくれているんだなということを感じた夜はないです。ありがとうございます」
とお礼。
「もうアンコールだから（声を気にせず）暴れさせてくれ！カモンJIRO！！」
中央でベースをかき鳴らすJIRO。途中で声をかけたTAKUROに「バカ」とかなんとか言っていた。
モバイルのレポートによると、「ブラボー」と言うTAKUROに「ブラボーとか言うなよ！バカ！」と返していたとのこと。
残りのアンコール曲はふっきれたTERUが叫び、歌いきった。
そして最後の最後、ステージに１人残ったTAKUROは
「みんなのおかげだ！」
と叫んで、深々とお礼。
GLAYの歴史が、また１ページ…
（はみだし）
・感動的な流れだったので、MCコーナーには書かなかったリーダーの話をここで。
GLAYの給料は歩合制で、ライブ後にメンバーが1列になってTAKUROから手渡しで給料をもらって、受け取りのハンコを捺すんだとか。
ただ、今日のSEIさんのMCは「契約不履行！」だそうです。
・終演時にHISASHIがめずらしく上手でピックを撒いていた。
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